ワンオペ育児&フルタイムワーク
息子が生後10ヶ月で職場にフルタイム復帰しました。
復帰後はプロジェクトメンバーに選ばれ(こう書くとめっちゃ聞こえがええやん)、これまで長期的な休暇をもらって迷惑をかけたのだから、その分頑張らねばと思って仕事に比重を置いてがむしゃらに頑張りました。
その間、息子が高熱を出そうが何だろうが、ぐったりして私を呼ぶ息子を慣れない病児保育に預けて会社へ。
あぁ、書いているだけで辛くなるわぃ・・!
一回涙拭こか。
その当時は「これが社会人として当然だ、息子も強くなるはず」と自分に言い聞かせていたのでした。
しんどいことが重なって・・・
仕事、家事、育児以外にも辛いことが。
- 激しすぎる息子の夜泣き
- 四十肩
- もともとのホルモンバランス不調
- 自分の免疫欠損症による病気連発
- 夫の非協力&喧嘩時に強い言葉を浴びることによるメンタル不調
息子0歳〜3歳
激しすぎる夜泣き
3歳までは夜泣きで毎日ほぼ眠れず、体調を崩したまま這うようにして仕事に行く毎日。
周囲にあんなに激しい夜泣きをする子は聞いたことがなく、理解してもらえる相手がいないまま、孤独で心身ともに辛い夜を長い期間耐えました。
ネットで対処法を探しては試してみるものの、何一つ効果がない。
「いつか終わる」という慰めの文字に超イラついていました。もう3年になるんやけど!?っていう。
夜泣きは子供によってタイプが全然違うと思うので、解決法なんてそもそも無いのだと思います。
唯一共通すると思うのが、「多少放っておいてもええんやで」と言うこと。
でもこれは一人目育児ではめちゃくちゃ難しい。
どこまで放っておいて良いのかも分からず、放っておくことで自分が母親失格のような気分になり、余計にしんどくなる。
結局必死に抱っこしたりドライブしたり。。
だから夜泣きで苦しんでおられる方に対して、私は何のアドバイスもできません。
孤独だけでも回避できるように、夫に話し相手になってもらったり、友人にLINEなどで繋がってもらったりして欲しいと思います。
私の場合は夫に話し相手を頼むと、「大人が2人起きている意味が分からない。非効率。」と強く怒られ、疲れた心に大ダメージ受けて二度と起こすことは無くなりました。
毎晩こんなに激しく泣いている息子がいるのに起きずにいられる精神…。
私に対してだけでなく、息子への愛情もないのかな、と思っていました。
はぁ、悲しい。
一回涙拭こか。
体調不良(突発性難聴、病気多発)
夜泣きなどで寝不足であることと、常に体調が優れなかったことから、保育所から駅までの通常徒歩3分程度の距離を15分かけて歩いていました。
足がもつれて歩けない、激しい目眩、謎の息切れ・動機、吐き気。
あんな状態でなぜ休まずに仕事に行っていたのか・・。
その判断さえつかなくなっていたのだと思います。
職場では体調不良を表に出さず、メンタル不調も完全に隠して仕事をしていました。
さすがに突発性難聴になった時は会社に言いましたが、プロジェクトから外れることなくやり遂げました。
難聴の治療のため大量の抗生物質を点滴し、副作用でハイ状態となり、夜な夜な一睡もせず掃除をするというホラーな状態となりました。
寝不足で体はしんどいのに頭が冴えてしまい、心身がバラバラになる感覚でした。
それと同時に、副鼻腔炎・扁桃炎・中耳炎・口内炎が常に2つ以上発症している状態になりました。
そして四十肩で子供を抱っこして授乳して・・気が遠くなるほどの激痛。
常に体の中に激痛の箇所が複数あったため、それを耐え続けることで脳が疲弊していくのを感じました。
あまりにもあちこちに炎症が起こるので、病院で詳しく検査をしてもらうと、「Aig欠損症」であることが判明。
免疫力がかなり低く(ほとんどゼロと言われました)、ウィルスというウィルスに負けまくっていたようです。
そして一番のストレスになったのが、夫の非協力でした。
突発性難聴は色々なストレスが原因だと思いますが、その当時一番発狂しそうなほどのストレスだったのが夫でした。
夫への失望
ハードめな不妊治療を経てやっと授かった息子。
そりゃあもう夫も人一倍感謝の気持ちを持って息子を可愛がるだろうと思っていたら・・・
平日、夫の起床時間が遅く、夫が起きる前に私と息子は出発。
夫の帰宅前に私と息子は寝る時間。
休日は夫が夕方まで寝るので、私に休日は無い。
それに対して不満を言うと、モラハラレベルの強い言葉で私をとことんまで追い詰めてくる始末。
身体中の痛みと睡眠不足で脳が疲弊している私に対して、ここまで言えるんだ・・と、絶望したものです。
そんな状態での約4年間でした。
ワンオペ育児の果て
ワンオペ育児家庭つの何割かは、夫が単身赴任だとか不規則な仕事だからだとかだと思うのですが、うちは単純に夫の非協力でした。
夫がいるのに平日も休日も息をつく暇もなく仕事・育児・家事。
公園やショッピングモールに行くとファミリーだらけで辛くなる。
でもどんなに心身がボロボロであっても、息子への溢れんばかりの愛情はとどまることを知りませんでした。
当たり前か。
最初の2〜3年は、夫に手伝いの割合を増やしてもらえるよう打診したり、家族一緒に遊んで欲しいと訴えたり、まだまだ可愛い妻でした。
が、その度にガーッと喧嘩になり、心が擦り減っていきました。
そして決心したのです。
「夫の協力」「家族揃っての休日」は完全に諦めようと。
諦めようとしても1年ほどは元の自分に戻ってしまい、繰り返しの喧嘩をしてしまうことが多々ありました。
決定的となったのが、息子が40度を超える熱を出して痙攣を起こした夜中の出来事です。
いつ病院に駆け込むことになるか分からないので、すぐに車を出せる準備をして欲しい。
そして急に何かあると怖いので、一緒に起きておいて欲しいと言ったところ、「何かあった時に車を出したらいいねんから寝とく」という回答でした。
その夜は子供の病気緊急相談窓口に何度も電話をしながら、徹夜で子供を見守りました。
痙攣を起こす度に心臓がブッ潰れそうになりながら。
何とか夜が明け、夫が起きて来たと思ったら、息子がどうだったか聞くこともなく、私への労いの言葉もなかったのです。
私から状況説明を切り出す始末でした。
夫は子供への愛情が無いわけではないのです。ただただ、何かが欠陥しているのだと思います。
この一件から、息子のことは100%私だけで守るという決心がつきました。
この後、息子が高熱を出したりウィルス性の病気になったりしても、数回は夫に報告しましたが半数は伝えてもいません。
それでも全く平気になりました。
母強しです。
母子キャンプ開始
キャンプは最初、ファミリーで始めたのですが、毎回夫と喧嘩になったり、「ベッドで寝るほうが良い」といったテンションを下げる言動があり、それならば母子で楽しくやる方が良いと思って母子キャンプに切り替えました。
家にいると夫の非協力にイライラしてしまい、このままではイライラでさらに体を壊しそうだったのもあります。
四十肩での設営、想像つきますか・・・(笑)
気が遠のく痛みと闘いながら、毎週末キャンプに行きました。
2歳後半〜4歳ごろは本当にほぼ毎週キャンプでした。真夏を除いて。
平日はフルタイム勤務、土日は母子キャンプ。
体力の消耗は激しかったですが、それでも心の安定を優先していました。
自然の中に息子と二人きりでいると、とても心が安定しました。
息子4歳〜5歳
夜泣き終了、一人寝開始
やっと夜泣きから解放され、穏やかな性格に変貌した息子。
一生分泣いてスッキリしたのかな。
この頃から自分の睡眠時間と、少しの自由時間がどうしても欲しくて、息子を一人で寝かせてみようと試みたのです。
仕事以外は100%息子と一緒だったので、30分だけでも好きなテレビを見て過ごしてみたかったのです。
ベッドに息子を寝転ばせ、じゃあおやすみね、と言って部屋の電気を消し、廊下の電気はつけたまま、ドアを少し開けた状態でそっと部屋を離れてみました。
さぁ、泣き出すぞ〜と待ち構えていたのですが、一向に泣き声が聞こえない。
そっと寝室を覗くと、上機嫌の顔でシーツで遊んでいました。
30分ほど経ってから再度見に行くと、寝ていました。
あの地獄のような夜泣きから一転、超優等生な息子に豹変したのです。
恐らくですが、何度も何度も体調を崩す私をずっと見ていたので、幼心に私に負担をかけたらあかんと思ったのだと思います。
やたらと私の鞄を持ってくれたり(四十肩)、横になっていたら布団をかけてくれたり、労ってくれるのです。
苦労かけてるなぁと心が痛みます。
本能的に、私が本気でぶっ倒れたら自分の身も危ないと感じているのかも。
世話してくれるのはママだけ、というのは分かっているはずだから。
母子旅が加速
母子キャンプだけではなく、母子旅もガンガン行くようになりました。
キャンプに飽きたのもあります。行き過ぎや。
旅先での記憶は母子の間で絆を強くするように思います。
ワンオペ育児のメリットとして、「母子」という関係に加えて「相棒」のニュアンスも得られることがあります。
一緒にこの状況を乗り越える同志であり、愛しい我が子であり、旅の相棒であり・・・。
とても素敵な関係だと思います。
現在、息子6歳(年長)
聞き分けが良すぎて心配な息子
体がガタガタだけど全力失踪する母を見てか、やたらと私を労い聞き分けの良い息子に成長しました。
来年から小学生なので、保育所で就学前懇談があったのですが、通常「食べるのが遅いから学校の給食で苦労するかも」とか「何かと準備が遅いので学校で困りますよ」とか言われるのですが、息子は「先生の手伝いを、しなくても良いところまでしてくれる。生活態度はとても賢い子です。でもまだ子供なので、発散する機会を作ってあげてくださいね。」と言われてしまいました。
私も心配していた部分なので、ガーンとなりました。
でも本人は多分好きなことをしているのだと思うのです。
ただただ真面目なのだと思います。
でも、もし我慢しすぎてそうなっていたらダメなので、注意深く見ていこうと思っています。
ワンオペは完全に自分のものに
ワンオペ育児が完成しました。
全部、私がやる。このことに対して不満もストレスもありません。
もちろん、まだまだイラっとすることは多々あります。
でもそれを夫に言ったり、長時間引きずるぐらいイライラすることはなくなりました。
息子と二人で行動することに対しても「息子と二人、最高!」と思えるようになり、たまに家族で出かけても二人の方が楽しく感じられる域に到達しました。
あんなに休日は家族3人で出かけたいから午前中に起きて欲しいって懇願していたのに、今や息子と二人でいたいから起きてこないで〜と思うほど。
突き抜けると、こんなに楽なのですね・・・!
この精神に至るまで、何冊も「禅」の本を読み漁りました。
- 相手に期待しない、求めない
- 人と比べない
- 人を変えようとせず、自分の精神を磨く
などなど。「禅」ってワンオペ育児ママやワーママこそ会得すべきなのではと思います。
とにかく今は、ワンオペ育児をとても楽しめています。
人の力を借りずに自分だけでやりきる快感は素晴らしい。
最近では・・・
夫は、反省していると言います。
それは本当なのだと思うし、息子との思い出がほぼないこと、息子の成長の記憶がないことに対して後悔もしているのかなと思います。
ここで私が全部忘れて許しの心を持てば、ずっと夢見ていた家族円満が叶うのです。
でも、心と体に染み付いた痛みが許す心を打ち消してしまう。
夫に対して昔のように笑顔を向けて話すことがいまだにできません。
いつこの心の壁が解消されるのか・・・私にも全く分かりません。
夫は優しい時は優しいですし、息子のこともとても可愛く思ってはいます。
言っていることが矛盾ですが、そうなんです。
それは分かっているので離婚しようとかは思いませんし、たまに家族揃って旅行にでも行けたらいいか、と思っています。
不思議なことを言っていますが、夫がかなり特殊なタイプで説明が難しい・・・。
この点においては「禅」の精神がまだまだ身についていません。
夫への感謝すべき点を挙げ連ねたり努力はしているのですが、まだうまくいっていません。
これに関してはまだまだ取り組まないといけない課題です。
まとめ
まとめも何も、私について書いただけなのですが、内容は違えど苦労されてる方はたくさんいらっしゃるはず。
ここにも頑張ってる奴がいるよ〜という発信でございました。
信じられないぐらい辛く孤独な日々から脱出して、ママこそ楽しむべき、ママこそ幸福感に包まれるべき!と考えるようになりました。
それを発信していきたい!と思うので、私のワンオペ事情について書いてみました。
今ではワンオペ育児を楽しめるまでに成長しましたので、別の記事でそれについて書きたいと思います!
私のおすすめ禅の本です。桝野俊明さんの本は心に沁みます。
心が疲れ果てたときに手に取ってみてください。あぁ求めていたものはこれだ…と頭がスーッとすると思います。
蓄積されたあらゆる思いや悩みがふんわり浮かび上がって消えていく感じです。