私は息子を出産直後から現在の小学2年生まで、平日も休日も関係なくワンオペ育児でやってきました。
出産後はこんなはずではなかったので毎日イライラしたり怒りを通り越して憎悪になったり(笑)、感情が赤信号でした。
息子は可愛いし、育児自体は幸せを感じながら充実感を持ってやっていたのですが、夫の非協力には本当に失望させられました。
ワンオペの気持ちの変換
数年は悶々と負の感情を抱いていたのですが、ある時を境に意識を方向転換しました。
「育児は一人でやりきってみせる。」
仕事と同様に、育児は私のミッションである・自分の考えで自分がやりたい育児をやりきって通常より大きい達成感を感じてやろうではないかという決意をしました。
そこからは仕事のように目標設定をし、育児方針を定め、PDCAサイクルを意識して育児をし始めると楽しくなりました。
今回はこれでグズグズになったから、次回はこういうアプローチにしよう。
グズグスの時間を計測し、次回はその時間は適当になだめる言葉をかけながら家事しよう。
子供に自分のことは自分でさせる習慣をつけて、私の負担を軽減しよう。
机に向かう習慣をつけて、「勉強しなさい」と言わなくて済む状況を作っておこう。
目の前で起こることにイライラしたり困惑するのではなく、それをデータと捉えて次回に活かす。
子供だからといって妥協せず、生活のパートナーと位置付けて家事などを手伝ってもらう。
そういう育児に切り替えました。
そうすると、息子も「自分も家族としてちゃんと立ち回らないと母が大変になるんだ」と無意識に理解し始め、持ちつ持たれつで頼もしい存在になりました。
今の時代は子供を「ザ・子供扱い」することが良しとされている風潮に感じますが、子供は思っている以上に色々と理解してできるものです。
公文を習わせてみると、こんな小さい頃から引き算できるものなの!?など、子供の限界を勝手に思い込んでいる自分に気づきます。
子供の限界を決めないことが、その子を伸ばすために必要なことなのだと思います。
どんどん母子だけで出かける
夫の予定や気分を確認することなく、自分だけの予定と気分で子供とどんどん出かけるようにしました。
これがすごく快適です。
自分の好きな場所に好きな時に子供と行ける。始めは休日に家族連れが多い場所に行くと虚しくなることもありましたが、慣れてくるとこんなに快適なことはありません。
必要なのは「行動力」!!
もともと行動力には自信があったのでここのハードルは無かったのですが、男手がないとあまり出かけないママをよく目にします。
これだと人生に柔軟性が失われる。
車を運転できる方はどんどん外に飛び出すべし!
でも我が家には車が1台しかなく、私が車を使うと夫が怒るので大変でした。
なのでカレンダーでいつ誰が車を使うかを予定しておくことにしました。
そういう訳で、車を使える日の方が少なかったので、自転車とバスと電車を駆使して子供と出かけることが多いです。
ええ、体力勝負です。
夏は暑さで体力を奪われ、冬は着る物が多くて肩コリに悩まされ…。
なので、遊びプランにはその日の最後に銭湯を入れるように意識していました。
倒れそうになるぐらいに疲れた状態で銭湯に雪崩れ込み、疲れやコリを癒してまた笑顔で帰路に着く。
これが私と息子の幸せルーティーンです。
ただ、もうすぐ息子とは混浴できなくなるので困りもの。でも、それぞれのお風呂に入り、銭湯近くの牛丼屋さんに集合して、早くお風呂から上がった人から好きなものを食べて待つという計画を立てていて、それも楽しみだねと話しています。
電気自転車は0歳児から駆使しきたので、あの自転車とお別れするときは息子が巣立つ時のように号泣するだろうなと思います。
たどり着いた母子キャンプ
子供とあちこち出かけるのも楽しいですが、やっぱり疲れる。
なので、キャンプであればサイト内を整えれば翌日までそこでゆっくりしていられる!と気づき、母子キャンプを開始。
最初は慣れていないし知識もなかったので、そこそこ重装備なキャンプをしてしまっていたのですが、どんどんシンプルな設営にしてキャンプ場に到着したらすぐにくつろぎ時間に突入できるようになりました。
基地を作り上げてそこで一夜を過ごし、2日間のんびりできる。
土日子供と何しよう…が一気に解決します。
これも車をいつも使えるわけではないので、電車キャンプもやっています。電車キャンプは結構疲れますが、長時間を楽しく潰せるのでウエルカムな疲れと言えます。
家から離れる時間を多くする
家にいると夫の非協力が目に入ってイライラしてしまうし、喧嘩にもつながって無駄に疲れたりするので、どれだけ家から出ている時間を増やすかということがテーマになりました。
夫は夜型なので朝は起きて来ない。なので起きて来ないうちに家を出て顔を合わせないようにする。
こうすることが一番自分の精神安定に繋がりました。
子供が小さい頃は抱っこして、抱っこができなくなると電車で帰りに寝てしまうと大変だったり…と本当に体力を使いました。
そして平日は7時に家を出て18時半に帰宅するフルタイムワーク。
当然体を壊しました。
突発性難聴や理由なく不意に起こる嘔吐、副鼻腔炎に扁桃炎に中耳炎…。常にどこかが痛い、まっすぐ歩くのもやっとという状態に陥りました。
それでも家にいる方がストレスだったので土日も朝から晩まで出かけていました。
体を大事にしながら
体がボロボロになるにつれ、夫への怒りが強くなりました。
直接手は下されていませんが、夫のせいで私の体がボロボロになったのだ、どう責任を取ってくれるのか。と。
こうなるともうストレスのループです。
なので、外出を続ける本来の理由(家にいてストレスを感じないようにするため)は一旦忘れ、自分と子供が人生を楽しむためにアクティブに遊んでいるんだと思い込むことが大切なんだなと気づきました。
それからは、実家でのんびりさせてもらう日やキャンプ場でのんびりする日、ママ友と子供たち同士で遊ばせて大人はゆっくりする日など、のんびり・ゆっくりという日も意識して作るようになりました。
そうすると人生がとっても楽しくなり、ワンオペというきっかけがなければこんなに子供と思い出作りはできなかっただろうと思うとラッキーだったなと思えるようになりました。
裏の思惑
「息子と私の冒険」と題したアルバムも作成しました。私にとっても初めての育児で、息子と行く場所はどこでも新鮮。いつも息子と冒険している気分になっていたからです。
これにはもう一つ意味があって、いつか夫が見た時に、あぁ子供の成長を見逃したなぁ、こんなに楽しそうだったのかと後悔させたいという思惑も入っています。笑
アルバムが出来上がるごとに達成感を感じるし、息子との想い出に浸る自分が幸せです。
我が家のフォトブック。アルバムよりコンパクトになり、息子と一緒に見る時間もとっても幸せです。
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不要な感情は捨てて楽しく!
育児は大変だけど人生が輝く貴重な時期なので、思いっきり楽しみたい。
ワンオペであっても余計なストレスは殴り捨てて子供との時間に集中して、いかに楽に育児をするか、いかに子供と楽しむかに集中すると毎日が変わってきます。
育児が特別なものになった気がしてとても充実した気持ちになれました。
- 育児方針を明確にする
- 子供の性格などをデータ化して対策を打つ
- PDCAを回す
- ストレスから物理的に離れる
- 頑張ったこと、楽しんだことを記録に残す(アルバムなど)
- 子供とパートナーになる
ほとんど仕事ですが(笑)、仕事のように少し俯瞰して育児を見てみると楽しむコツが分かってきます。
毎日イライラするより、自分はちょっとそこいらの女じゃないのよ、ワンオペなのを良いことに楽しんじゃうのよという気持ちでやっていきたいですね。