ママだけで子供をキャンプに連れていきたい。
身軽にキャンプがしたい。
でも何から準備したら良いのか分からず二の足を踏んでおられる方が多いのではないでしょうか。
今から始められる方がとりあえずこれだけ準備をして、キャンプ場を予約したらキャンプができる!というところまでご案内します。
たくさんの商品をご紹介するのではなく、迷わずに購入できるよう、厳選しております。
必要なもの一覧
母子キャンプで必要なものはシンプルです。
必ずいるものと、無くても大丈夫なものを分けてご紹介します。
必ずいるもの
これがないとキャンプはできません、というものが以下の通りです。
- テント
- グランドシート
- テント内に敷くマット
- 寝袋(家の布団でもOK)
- 照明
- ペグ、ハンマー
- テーブル
- チェア(レジャーシートでもOK)
- カセットコンロ、ガス
- 調理器具(鍋、包丁、まな板など。コンビニ弁当でもOK)
- 食器、カトラリー(紙皿や割り箸でもOK)
無くても大丈夫なもの
寝床とリビング部分(寛いだりご飯を食べる外のスペース)さえあれば、あとは無くてもキャンプはできます。
数回試してみて、あったらいいなと思った時点で購入でOK!
夜に安心して眠れたらキャンプは成功。
最初は外の音が気になったりと慣れないこともあると思いますが、まずは「寝れたらOK」を目指しましょう。
1.テント
母子キャンプで考慮すべきテントの選び方はこちら。
・設営と撤収が楽!
・軽い!
・嵩張らない!
私は子供が1人ですが、テントは3人用を使うことが多いです。
子供はテントの中で遊ぶことが好きだったりするので、広さに余裕を持つと楽しいと思います。
ただしテントが大きくなる分、重さや設営の簡易さが少し落ちるので、焚火が好きで寝る直前まで外にいるような場合は小さいテントで十分です。
テントの種類
テントの種類はたくさんあるように見えますが、用途を母子キャンプに絞るとだいたい決まってきます。
大きくて設営が大変なものは快適に過ごせるテントですが、母子キャンプでは”簡単”を最優先に考えましょう。
図の通り、母子キャンプでは「ワンタッチテント」をイチオシします。
キャンプに少し慣れるとワンポールテントも楽しいですし、物理的にコンパクトなものが良ければ山岳用テントをおすすめします。
①ワンタッチテント
〈特徴〉ひもを引っ張るか、ボタンを押すかでパッと自立。
〈メリット〉ポール無しで自立。設営簡単!
〈デメリット〉シングルウォールは結露しやすく冬が寒い。
ダブルウォールにすると問題なし。
※シングルウォール・ダブルウォールとは
テントの生地が1枚か2枚重ねになっているか。
2枚の方が外気を遮断して結露・寒気を防ぐ。
快適なキャンプのため、ダブルウォールをお勧めします。
一部のワンタッチテント以外はだいたいダブルウォールで作られています。
②ワンポールテント
〈特徴〉中央をポール1本で立ち上げ、裾をペグで固定する。
〈メリット〉天井が高く、解放感があり動きやすい。設営も簡単。
〈デメリット〉ペグ打ちが必要。(他のテントも風がある日などは必要)
③山岳用テント
〈特徴〉テント生地にポールを差し込み、自立させる。
〈メリット〉山岳用のため生地が丈夫でかなり軽量、コンパクト。設営も簡単。
〈デメリット〉狭い。寝るだけなら十分。
④ドームテント
〈特徴〉テント生地にポールを差し込み、自立させる。
〈メリット〉自立する。
〈デメリット〉簡単に設営できるが時間がかかる。
⑤2ルームテント
〈特徴〉寝室とリビングが一体型になっている。
〈メリット〉タープを兼ねる。
〈デメリット〉設営が難しく、時間もかかる。
※前室とは
リビングほどではないが荷物や靴を置けるスペースがある。
ワンタッチテントでも前室があるもの・ないものがある。
サイズの選び方
ネット上では「実際の人数+1名分のサイズ」を選ぶと良いとされていますが、どんなキャンプをするかによります。
テントが大きくなると、重く嵩張り、設営も少し面倒になります。
私の場合、冬のキャンプではテント内で過ごすことが多いので大きめのテント、外で過ごす時間が長い場合は人数ピッタリのテントを使用しています。
山岳用のテントは普通のテントよりも小さめに設計されているため、2人用のテントに母子2人寝転がってぎゅうぎゅう感があります。(私はこれはこれで好きです。)
よく分からない場合、初心者で設営に不安がある場合は人数ピッタリのテントでOKです。
母子キャンプは大人と子供なので、それで狭いと感じることはありません。
おすすめワンタッチテント
初心者の母子キャンパーには、ワンタッチテントを一番にお勧めします。
シングルウォール・ダブルウォールがありますが、結露や寒さ、強風から子供を守るためにダブルウォールのテントをご紹介します。
ケシュア ポップアップテント(2人用)
ダブルウォールのポップアップテントは、2枚の生地が一体化しているため設営や撤収の手間が最小限になっています。
テント内が広いため、人数ピッタリのサイズでOKです。
私は母子2人で3人用を使用しており、広すぎるぐらいです。
設営は2本の紐を引っ張るだけ。撤収はもっと簡単で、2つのボタンを押すだけでプシュッと閉じます。
〈注意点〉最初は開く際にコツがいります。角度を変えながら紐を引っ張ってください。
風が強くなければ、ペグは打たなくても自立します。
打つ場合も地面と接地している4~6カ所のみで強風にも耐えます。
※楽天の商品:テントの内側の生地が黒になっていて、外のライトや朝方の日差しをカットしてよく眠れます。
※Amazonの商品:テント内の生地は白なので、普通のテントと同様、ある程度の光を通します。
ケシュア ポップアップテント(3人用)
ケシュアの3人用は、大人2人+子供2人でもOKなサイズです。
テント内でたくさん遊びたい場合に向いています。
〈注意点〉大きい分、紐を引っ張る際に力が必要になりますが、コツを掴むと簡単です。
(コツ:少しテントを浮かして、紐が長いので手に巻き付けながら引っ張ります。その際手が痛いので、軍手などを付けると良いです。)
2人用と同様、風が強くなければ、ペグは打たなくても自立します。
クイックキャンプ ダブルウォール ドームテント(3人用)
こちらもワンタッチでダブルウォールです。
色はケシュアよりもアースカラーでオシャレです。
ケシュアより若干サイズ感が小さめで、しっかり感もケシュアの方が上ですが、一般のキャンプではそこまでの丈夫さはいらないので十分です。
こちらはケシュアとは設営方法が異なり、1カ所の紐を上に引っ張ることで自立します。
設営に難しさを感じる方用の動画がクイックキャンプのHPにアップされています。
DOD わがやのテントS (2人用)
DODのワンタッチテントは、インナーテントがワンタッチ設営で、別途フライシートを被せる必要があります。
大した労力ではありませんが、少し作業がプラスされます。
カラーがおしゃれで使い易いテントです。
DOD わがやのテントM(3人用)
おすすめワンポールテント
ワンポールテントは、ワンタッチテントよりは設営の工数が増えますが、難易度は高くありません。
生地を広げて内部から中央に1本ポールを立てて立ち上げます。
高さがあるのでテント内で移動がしやすく快適です。
コットンのワンポールテントはおしゃれで憧れますが、母子キャンプではNGです。
重くて一人では設営できません。
グランドシートについては後述しますが、形が六角形で特徴的な形なので、専用のグランドシートを一緒に購入することをお勧めします。
一人で設営する場合は、まず記事を地面に広げ、3本箇所ペグで固定し、ポールを立ち上げます。(3カ所のペグ固定でポールが自立します。)
残りのペグを打てば完成です。
ロゴス ナバホTepee300(3人用)
ロゴスはマットとグランドシートがセットになっているので便利です。
かわいい柄がキャンプ場に映えます。
インナーテントが袋状になっているので、雨が内部に侵入する心配がありません。
DOD ワンポールテントS(3人用)
色もおしゃれなDOD。手軽に使えるテントです。
2.グランドシート
グラウンドシートは、テントの底が痛まないよう、また湿気や寒気をカットする目的で使用します。
サイズはテントよりも少し小さいものがベストです。大きい場合は少し折り込めばOK。
100円ショップのレジャーシートでも代用可能です。
ケシュアは専用のシートがないため、DODでサイズの近いシートで代用しましょう。
【ケシュア・DOD ワンタッチテント 2人用】
【ケシュア・DOD ワンタッチテント 3人用】
【クイックキャンプ 3人用】
キャプテンスタッグで代用できます。
2.ライト(ランタン)を買う
2番目に必要なのはライトです。タープやテーブル・チェアは無くてもキャンプはできますが、ライトがなければ夜に何もできません。
私は家でもキャンプでも温かみのある暖色系が好きなので、ランタンを選ぶ際にも暖色系に切り替えが可能かをチェックします。
充電式でバッテリー代わりにもなり、スマホへの充電も可能なものを選ぶと何かと便利です。
私は暗めのキャンプでも全然気にならないので、こちらのランタンを3個使っています。(テーブル周りに2つ。テント内に1つ。)
明るくキャンプをしたい場合は、メインランタンとして明るいランタンを1つ用意すると良いです。この場合は上記のランタンは2つで良いです。(テーブル周りにメインランタン。テント内にサブランタン1つ。トイレなどの移動時にサブランタンを1つ。)
3.グラウンドシートを買う
グラウンドシートとは、テントと地面の間に敷くシートです。テントの汚れ・破損を防ぎ、冷気や湿気もカットできます。
テントより少しだけ小さいシートが理想です。(大きいと雨がテントに入り込む、小さいと意味をなさない。)
これはとりあえず100均のレジャーシートや、ブルーシートを適当な大きさにカットして使用するのでもOKです!
クイックキャンプのサイズにピッタリなグラウンドシートはこちらです。カットしたりするのが面倒だったら最初からこちらを購入しておくと良いと思います。
【キャプテンスタッグ グラウンドシート(220×220テント用)】
こちらは正規品を買うかどうかは別として、グラウンドシートは準備した方が良いです。
4.インナーマットを買う
インナーマットはテントの中に敷いて湿気や冷気をカットして、かつ地面のゴツゴツをクッションで軽減させる意味合いです。お布団の下に敷く感じ。
クッション性が高いほど居心地は良いですが、意外と嵩張るので家での収納や車に乗せるのが大変だったりします。
空気を入れるタイプは撤収時に元の状態に戻すのが大変で心が折れるので、初心者は避けた方が良いと思います。
上記のテントにサイズ感が近いのがこちら。少し嵩張りますが、クッション性とのバランスが良いと思います。
ここからは後日準備でもOK
5.テーブルを買う
テーブルとチェアは、なくてもキャンプはできます。レジャーシートでお座敷スタイルでOKです。息子が2~3歳の頃はお座敷スタイルの方が居心地がよかったです。この場合のレジャーシートは分厚いタイプがお勧めです。
テーブルを買う場合は、結局はおしゃれなテーブルが欲しくなってくるものなのでウッド調のものを選ぶと良いです。
私はウッド調で見た目重視で買ってしまったのですが、重量が10kgもあり、持ち運びが大変!
ウッド調だけど足は軽量な素材でできているこちらがおすすめです。母子キャンプであればこの小さいサイズで十分です。
6.チェアを買う
車が大きくてたくさん積めるのであれば選択肢は広がります。テーブルとの高さも合う同じメーカーで揃えるのも良いと思います。
そして、背もたれが高いものを絶対にお勧めします。長時間座ってくつろぐためには確実に楽さが違ってきます。
【車が大きい場合】
私は車が小さいので、チェアをコンパクトにしないと積めなくなってしまったため、回りまわってヘリノックスのチェアにたどり着きました。とても軽量で公園や海でも大活躍しています。
こちらも背もたれが高いもので、キャンプのローテーブルに合う高さはこのツーホームです。生地や色もこのタイプが一番おしゃれです。
【車が小さい場合】
7.寝袋を買う
これも家の敷布団と掛け布団を使用してOKです!家の布団を外に出したくない、焚火をするから匂いがつかないように別にしたい場合は寝袋を準備しましょう。
寝袋は色々とありすぎて迷いますが、真冬にキャンプをする場合を除いて羽毛でなくて良いです。
羽毛は軽くて暖かくてコンパクトになるのでとっても良いですが、高額なので最初から買う必要は無いです。
子供とのキャンプでは、一般的な寝袋の形態ではなく、家の布団のような寝袋が良いです。
ツルンとした生地では布団の上でツルツル動いてしまい寝心地が悪いので注意です。
スノーピークのこの寝袋は広げて連結すると子供と一緒に入れる家の布団のようになる上、収納するとクッションに早変わり。家の中でも活躍するし、他社と比較して値段が高すぎるということもなく、良い逸品です。
2個セットで購入し、敷布団・掛け布団として使いましょう。
8.タープを買う
確実に雨が降らないキャンプでスタートするならタープは不要です。私も日差しが強くない日や雨が降らない日はタープを張らないことが多いです。
タープを母子キャンプ用に買うのであれば、軽いポリ製が正解です。こちらのタープはサイズ感も母子キャンプにピッタリ、お値段も手ごろです。
一人での設営ももちろん可能です。設営方法を含んだ私のYouTubeも載せておきます。
【テントの設営方法】42秒から設営方法です。https://youtu.be/t9ron42YAfY
やっぱり自信が無い!という方は、ソロキャンプ用のタープを使うという手があります。
小さいので大雨には不向きですが、日よけや小雨よけには使えます。ポールが別売りなので購入しましょう。どこのメーカーでもOKです。ポールは150cmが推奨されていますが、それだと低すぎて不便なので180cmがおすすめです。私は息子と2人なのでよくこちらのソロ用のタープを使用しています。
9.カセットコンロを買う
家にあればそれでOK!(強風では使えないこともあるかも。)
調理はせずに弁当やパンを買って行ったり外食するなら不要です!
最初はそれでも全然いいと思います。私もいまだに調理しない日はよくあります。だって家でもご飯作ってるんだからキャンプぐらい楽したい。
BBQも初心者は何度が高いかもしれないので、カセットコンロと家のフライパンや鍋を持って行けば家のように調理ができます。
カセットコンロが無くてこれから購入する場合は、コンパクトで収納ケースもついていて風に強いこちらがお勧め。ダッチオーブンも乗せられるほど丈夫です。私もかなり使い込んでいます。
10.お皿やカトラリーを買う
これは最初は割りばしや紙皿でOK!
イケアの子供用のプラ皿やボウル、スプーンフォークだとめちゃくちゃ安いし、スタッキングもできて最適だと思います。
少し寒くなると金属製は冷たくて使いづらくなるので、樹脂製やプラ製が良いと思います。
キャプテンスタッグからも子供と使うのにピッタリな手軽なセットがあるのでいかがでしょうか。
11.家から持っていくもの
家で使うものと同じ用途のものをアウトドア用に買うと、同じ用途の道具が家に2つ保有することになり、収納にも困ってしまいます。キャンプに凝ってギアにもこだわり始めると集めたら良いと思うのですが、とりあえず始めてみようかなという時点ではまだ買わない方が無難です。
家から持っていくものとしては、
- 鍋、フライパン、やかん
- ティッシュ、ウエットティッシュ、ごみ袋
- 食器用洗剤、スポンジ
あとは、先にも述べた以下のものは家から持って行くので十分です。
- 敷布団、掛け布団
- カセットコンロ
- お皿、カトラリー
お座敷スタイルにしてテーブルやチェアを持って行かない場合は、
- 厚手のレジャーシート
- ミニテーブル
厚手のレジャーシートのお勧めはこちら。花見やピクニックでも役立ち、厚手なので快適です。
ローテーブルは、子供がお絵描きやゲームができるようにしっかり目が良いです。イケアのプラ製のテーブルでも使えます。子供が遊びやすく、ご飯も食べやすいテーブルはこちら。
まとめ
必ず必要なものを準備してキャンプ場を予約!やっていくうちに必要なものが分かってきます。
最初に色々と揃えてしまうと、調べていくうちにもっと良い物が見つかって早とちりしたなぁと失敗することが多いので注意です。
ギアにこだわってキャンプを楽しむ方、子供との時間を優先する方、いろいろなキャンプの形があるので、ご自身で一番心地の良いキャンプの形を見つけていくと良いと思います。
ガチガチに準備していく必要はないのです。私は最初、ある程度ちゃんとしたキャンプにならないと周囲に見られたら恥ずかしいなという気持ちがあり、無駄なものもたくさん買ってしまいました。
今では見た目はキャンプというよりピクニックに近いぐらい簡易なキャンプをすることが多いです。
私にとってはそれが一番心地よいキャンプです。
皆さんもご自身のキャンプを見つけていってくださいね。